個人病院などでは、一般外科としてさまざまな外科の症状に対応しているのが一般的なものの、大規模病院では消化器外科や循環器外科、整形外科など多様な外科を設けているのが一般的です。それぞれの外科は性質が異なるため、看護師の仕事内容も違ってきます。

例えば、消化器外科では胃や大腸などのがん患者が多いので、化学療法や緩和ケアなどの仕事も含まれる他、がんになったショックを和らげる心のケアも必要です。特にがん末期患者や人工肛門になった人のケアは、より専門的な知識が求められます。忙しく働く中で、スキルが身につきやすい診療科目といえるでしょう。

循環器外科も消化器外科と同様に、忙しい診療科目として知られています。オペが多く、オペ前後の管理は看護師の大切な業務の1つです。循環器外科は専門用語や略語を使われる頻度が高く、報告の仕方なども含めて慣れるのに時間がかかるかもしれません。循環器外科も消化器外科も症状の辛い患者が多いため、心身のケアを行って回復していく様子を見られるのは看護師の大きな喜びとなります。

そして、整形外科においては緊急性の高いオペは少ないです。しかし、外来は小さな子どもから高齢者まで幅広い年代の患者がおり、怪我をしている箇所も多岐に渡るので業務内容も多くなります。また、入院患者の死亡退院はないといっても過言ではなく、笑顔で退院していく患者がほとんどですのでやりがいを感じやすい診療科目といえるでしょう。